高度生殖医療が必要なのは、妊活女性の10%

こまえクリニック 不妊ルーム放生先生のコラムから、世の中の話題になっているトピックを不定期にお届けします。

体外受精などの高度生殖医療が必要なケースは、妊活女性のわずか1割に過ぎません。
最近では、高度生殖医療が必要でないのに、誘導されるケースがとても増えてきました。
東京では、不妊治療=体外受精の様相を呈しています。
以前にこんな例がありました。
ある夫婦が私のクリニックを訪ねてきました。
女性はまだ20代半ば。

彼女が不妊治療のドアをノックしたとき、院長は初診で、彼女にこう断言したそうです。
「あなたは絶対に2回以内の体外受精で妊娠できますよ」
そして実際に、2回目の体外受精で妊娠し、子どもが生まれました。
かかったお金は2回の体外受精で、合計90万円。

2人目がほしくなり、私のところに相談きた、とのことでした。
話を聞きながら、私はとても不思議に思いました。
なぜなら、基礎体温やその他の状況を聞いてみても、なぜ彼女に体外受精が必要だったのか、まったく理解できなかったからです。
なので私は彼女に、「あなたには、体外受精は必要ないと思います。
自然妊娠できる能力があります」とアドバイスをしました。

 それからしばらくして、彼女から
「妊娠しました」というメールが届きました。
彼女たち夫婦が払った90万円が本当に必要なものであったのでしょうか…?

こまえクリニック院長 放生 勲

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