認知症のリスクは若い女性にもある

認知症と女性ホルモンには、関係があるとされています。特に、女性ホルモンの一種であるエストロゲンに注目が集まっています。女性の認知症については、エストロゲンの分泌量が少なくなる閉経後に認知症のリスクが上昇する可能性があることが報告されていますが、若い世代でもエストロゲンの分泌量が少ない場合には、認知症のリスクが上昇する可能性があります。例えば、卵巣機能不全症候群など、若い女性でも卵巣からのエストロゲン分泌が不十分な場合には、認知症の発症率が上昇することが報告されています。また、女性ホルモンの異常がある場合には、認知症の発症リスクが上昇することがあるとされています。

若い世代のエストロゲン減少には以下の理由が考えられます。

  1. 卵巣機能低下症候群(POI):若年性卵巣不全とも呼ばれ、20歳代から40歳代前半にかけて、卵巣機能が低下し、卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が上昇する症候群です。
  2. 運動過多や栄養不良:これらの要因は、身体へのストレスが増加し、エストロゲンの分泌を抑制する可能性があります。
  3. 摂食障害:特に過度の食事制限を伴う場合、エストロゲンの分泌に影響を与える可能性があります。
  4. 薬物治療:抗がん剤や免疫抑制剤など、一部の薬剤は、エストロゲンの分泌を抑制することが知られています。

若い世代の認知症にはさまざまな理由が考えられます。※1

エストロゲンの減少女性が認知症のリスクがある可能性についてお知らせしましたが、そもそも高齢者の疾病と思われていた認知症が若い女性に発生する原因はどこにあるのでしょうか?

一般的に、若年性認知症は、以下のような原因によって引き起こされる可能性があります。

  1. 遺伝的要因:若年性アルツハイマー病(早発性アルツハイマー病)は、家族性遺伝する場合があります。遺伝子変異によってアミロイドβタンパク質が異常に蓄積し、神経細胞の損傷が引き起こされると考えられています。
  2. 自己免疫疾患:自己免疫疾患によって、脳が攻撃されて認知症が引き起こされる場合があります。例えば、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、脳炎などが挙げられます。
  3. 精神疾患:精神疾患によって、認知症が引き起こされる場合があります。例えば、うつ病、不安障害、統合失調症などが挙げられます。
  4. 薬物の副作用:薬物の副作用によって、認知症が引き起こされる場合があります。例えば、抗精神病薬、抗不安薬、抗てんかん薬などが挙げられます。
  5. 脳の損傷:脳の外傷、脳卒中、脳腫瘍などによって、認知症が引き起こされる場合があります。

ただし、若年性認知症の原因はまだ解明されていない部分が多く、研究が進められています。高齢者の認知症の原因とは異なることから、食生活の見直しなど予防対策が重要です。

ニチモウバイオティクス社がハーバード大学医学部の医療センターとの共同研究で、同社開発製品の麹菌発酵大豆培養物『イムバランスエキス末』を用いた動物試験にて認知機能の低下を一定程度軽減することが確認されています。

国際科学雑誌「Frontiers in Nutrition」 2023 年3 月 9 日
「Bioactive nutraceuticals oligo-lactic acid and fermented soy extract alleviate cognitive decline in mice in part via anti-neuroinflammation and modulation of gut microbiota」(日本語:生物学的に活性な栄養補助食品イムバランスエキス末が抗神経炎症と腸内微生物叢変調を介してマウスの認知機能低下を一定程度軽減する)

※1.Ryan J., Carrière I., Ritchie K., et al. (2009). Hormonal therapy, estrogen levels, and cognitive performance in postmenopausal women. Neurology, 72(3), 195-201.
閉経前の女性のエストロゲンと認知症の関連に関する論文

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