子宮内膜症が増えている

子宮内膜症で悩んでいる女性が増えているそうです。

理由のひとつとしては、生理の始まる年齢が早くなっていること。もう一つは、現代女性は、晩産化により最初の出産までに経験する生理の回数が増えていること。
子宮内膜症には、生理が影響しているため、生理のコンディションが悪い人には、同時に子宮内膜症へのリスクも高まっています。そして、不妊症にも大きく影響していると考えられています。

政府統計による子宮内膜症患者数によれば、2002年に33,000人だったのが、平成2017年には67,000人となっています。参照:平成29年 患者調査

さらに、2020年度版(現状は全国編 閲覧第119表 総患者数、傷病基本分類別)のデータを参照しますと、と、子宮内膜症詳細不明は119,000人というデータが出ていました。
参照:政府統計の総合窓口

しかしながら、子宮内膜症情報ステーションによれば、治療の必要な月経困難症はなんと8,000,000人で、その中でも子宮内膜症は、2,600,000人以上となっています。
多くの女性がきちんと産婦人科の治療を受けていないため、政府発表の数字との乖離があると考えられます。こちらのデータは2013年時点でのものですので、政府発表のデータと照らし合わせると、患者数が大幅に増えている可能性があります。 参照:子宮内膜症情報ステーション

子宮内膜症の症状はさまざまで、痛みだけではなく、チョコレート嚢胞、卵巣癌の懸念などがあげられますが、多くのクリニックでピルが処方されています。 ピルは避妊薬として望まない妊娠には有効です。またトップアスリートがピルでコンディションをコントロールしてというニュースもあります。
しかし一方、晩婚化、晩産化の現代、40歳代以上では、血栓のリスクもあります。またドクターによっては、ピルによる女性の卵子の老化の加速を懸念しています。

何を目的としてピルを服用するのか?と考えたときに、その影響は、個々の年齢やコンディションでも異なると思います。それは、避妊のためなのか?生理痛を抑えるためなのか?子宮内膜症の治療目的なのか?そして、自身は近い未来、妊活を考えているのか? はたまたピルを服用するには難しい年齢であるのか?等々。
薬が、ひとりひとりの体質に合う合わないが、当たり前にあるように、「ピルは危険か?安全か?」と言ったときに、ひとりひとりが自分のカラダに置き換えて検討する必要があると思います。ドクターの治療方針も婦人科医もさまざまです。ぜひ信頼できるドクターとご自身のライフプランを相談しながら考えていただきたいと思います。

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