教えてドクター

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過去プレプレママネットの前身、妊娠したいネットは、「妊娠や出産を考える女性たち」の情報サイトとして2002年にスタートし、妊娠したいと考える女性たちの間で情報取得やSNSのない時代に不妊に悩む方がBBS(電子掲示板)上で繋がり教え合うというところが人気が出たサイトです。

しかしながら長年運営する中で衝撃を受けたのは「子供を持とうと意識するタイミング」で、自分の体の状態を知らない大人が著しく多いという事実でした。「生理が1年止まっていますが、子供ってできますか?」(30歳代前半)や「流産、独身の頃からを含めると5回しています、子供ができるか心配です」(30歳代中盤)、「マカ飲めば妊娠できるんですよね?」(20歳代後半)等々驚くべき状況でした。

そんな人たちはまれと、おっしゃるかもしれません。

いえいえ、まれではないのです。

そして女性が活躍する社会になり、能力の高い、働く女性が当たり前の世の中になりましたが、依然として妊娠や避妊、カラダの仕組みや性に対する知識は疎く、いざ妊娠や出産の状況になり慌てて自分を知る、体調を整えることをスタートさせる人が多いのです。。

つまり妊娠を考えたときに当然知っとくべきことを知らない、カラダもココロも準備ができていない。知っておくべきことを知るタイミグが著しく「遅い」ということです。

そのような経験を踏まえ、プレプレママネットでは女性として生まれたからには、若い頃から婦人科医をホームドクターとして持つことをお勧めしています。女性自身がライフプランを持ち、妊娠や出産のタイミングを自ら選択することが大切だと感じています。

そもそも、なぜ大人の女性が性のことや体のことを知らないのでしょうか。

取り分け日本では、性に対するトークはタブーとされてきました。経験や関心は必要以上に持たず、大人になって自然と理解をすすめていけばよいのではないか?と及び腰、家庭ではもちろんのこと、学校で専門家でもない担当教師がおずおずと教科書に沿って伝えようとしても、思春期の子たちに伝わるでしょうか。そのように育った大人になった女性たちが案外、性に対して知識がない人が多いことは想像に難くありません。

生理が始まったその時から、女性は女性特有のカラダの特性と向き合わないとなりません「生理だからふつー」と不調や痛みをおざなりにし、あるいは症状を薬で抑え「皆もおなじだし」と蓋をしてませんか?異性との付き合い方も知識がない故に自分を守れず相手任せにしてませんか?

「産みたいときに産もう、産みたくないならきちんと自らコントロールしよう」というのは、自分のライフプランを自分でつくることです。女性が仕事と家庭を両立させるということは、キャリアプランだけを描ければうまく行くわけではなく、ライフプランも同時に描いていくことが大切なのだと思います。


今、働き方改革により、ひと昔前と比べると驚くほど働き方を選択できる社会全体の仕組みが整ってきました。キャリアは企業や職種を能動的に選択できるものと違って、ライフプランは自分の意思だけで選択や決定をできるものではありません。だからこそ、選択したいときに選択できるために、自分のカラダのことを知っておくことは大切だと考えています。

カラダのことはプロにきけ

第一回目の「教えてドクター」に登場していただくのは、日本家族計画協会理事長であり、市ヶ谷クリニック院長の北村邦夫先生と決めていました。

先生のメッセージは明確で「女性は産みたいときに産めるように、産みたくないなら避妊しよう」というものです

今回はまず第一弾、数ある先生の書籍の中で、楽しくカラダのことを学べる一冊「ティーンズ・ボディブック」をご紹介します。

オレンジページ連載でお馴染みの伊藤理沙さんのイラストも絶品です。

この本は、北村先生が思春期の女性たち10歳代後半から20歳代後半に向けて書かれたんだろうと思いますが、むしろ大人の女性にも読んで欲しいと思っています。「自分の体をちゃんと愛するということ」を書かれており、先生の大らかで深い愛情が満ちています。

インテリジェンスはあるのに性には無知な大人にこそ読んで欲しいです。

もし、小さなお嬢さんがいらっしゃるご家庭なら、ぜひバイブルとして家庭に置いておいて欲しい一冊です。

北村邦夫先生

婦人科医、日本家族計画協会クリニック所長、日本家族計画協会理事長
自治医科大学医学部卒業。低用量ピルの認可、青少年の性教育、子宮頸がんワクチン研究に尽力。
テレビ、 雑誌、新聞など多数のメディアに露出