世界中の男性が精液の質の低下に苦しんでおり、これはまさに不妊の危機と言われています。
コペンハーゲン大学と Hvidovre 病院の研究者は、新しい臨床研究で、肥満の男性が減量すると精液の質が改善すると発表しています。精子数の増加と妊娠の成立の早さとの関連性は以前から示されていたことなので、この新知見は不妊治療にとっても朗報と伝えています。この研究は、不妊治療の分野で最も権威のある学術誌「Human Reproduction」に掲載され、参加したのは、18歳から65歳までの肥満度が32から43の男性56名で、平均16.5kgの減量により、減量から8週間後に精子濃度が50%、精子数が40%増加。減量後52週間の試験期間中精液の質の向上があり、減量を継続した男性は、1年後減量前に比べて精子細胞の数が2倍になりました。しかしリバウンドした男性は精液の質の向上が見られなくなったとのことです。
出典元:University of Copenhagen – The Faculty of Health and Medical Sciences