先生のメッセージは明確で「女性は産みたいときに産めるように、産みたくないなら避妊しよう」というものです
今回はまず第一弾、数ある先生の書籍の中で、楽しくカラダのことを学べる一冊「ティーンズ・ボディブック」をご紹介します。
オレンジページ連載でお馴染みの伊藤理沙さんのイラストも絶品です。
この本は、北村先生が思春期の女性たち10歳代後半から20歳代後半に向けて書かれたんだろうと思いますが、むしろ大人の女性にも読んで欲しいと思っています。「自分の体をちゃんと愛するということ」を書かれており、先生の大らかで深い愛情が満ちています。
インテリジェンスはあるのに性には無知な大人にこそ読んで欲しいです。女性が一生の間に産む子ども数が1.5人を割り込んでいる理由は、産む、産まないは個人の問題だとの意識をもつ女性が増え、また住宅事情や女性の労働環境、子育て支援体制の不備など安心して子どもを産み育てられる社会環境が整備されていない一方で自立した女性が増えているにも関わらず、避妊は男性任せ。働く女性にこそ、自分の思い通りに仕事や勉学を続けて行くためのコントロールとしても主体的に避妊マネージメントをすべきとおっしゃっています。
性に関する学びにおいて、学校教育においてには限界があります。思春期は性に対する関心はあるもののも、自分を守る術や正しい情報を持ち合わせていません。将来の健やかな結婚生活や妊活のためにも、バイブルとしてご家庭に置いておいて欲しい一冊です。
北村邦夫先生
婦人科医、日本家族計画協会クリニック所長、日本家族計画協会理事長自治医科大学医学部卒業。低用量ピルの認可、青少年の性教育、子宮頸がんワクチン研究に尽力。
テレビ、 雑誌、新聞など多数のメディアに露出