アメリカの示すプレコンセプションケアは具体的

Office on women’s health(FDA米国公衆衛生省の中の女性の健康推進機関)は女性の総合的な健康の推進を目指し設立されていますが、妊娠前のプレコンセプションヘルスについて記述しています。

出典元:OWH

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プレコンセプションケアとは、妊娠する前の女性の健康ケアにおける健康状態を確認し危険因子が、妊娠した場合に女性や胎児にどのような影響を与える可能性があるかを事前に知ることを意味します。たとえば、食べ物、習慣、薬の中には、赤ちゃんが妊娠する前であっても、赤ちゃんに害を及ぼす可能性があるものがあります。糖尿病などのいくつかの健康上の問題も妊娠に影響を与える可能性があります。

◆コンセプションケアが重要な理由

すべての女性は、妊娠を計画しているかどうかにかかわらず、自分の健康について考える必要があります。一つの理由は、すべての妊娠の約半分が計画外の妊娠によるものということです。

計画外の妊娠は、早産や低出生体重児のリスクが高くなります。

もう1つの理由は、医学と出産前ケアの重要な進歩にもかかわらず、8人に1人の赤ちゃんが早産であるいうことです。研究者たちは、早産を防ぐ理由と方法を見つけようとしています。しかし専門家たちは、女性は妊娠する前に健康である必要があるのだと口をそろえます。

妊娠前に健康上の問題やリスクに対処することで、後のあなた自身や赤ちゃんに影響を与える可能性のある問題を防ぐことができます。

女性と男性は、性的な営みを行う以前に、妊娠する前に少なくとも3か月は、妊娠の準備をする必要があります。禁煙、健康的な体重にあること、使用している薬の調整などのいくつかの行動は、もっと早く開始する必要があります。プレコンセプションケアとしてあなたができる5つの最も重要なことは次のとおりです。

◆プレコンセプションヘルスとしての5つの最も重要なこと

1. 二分脊椎を含む脳と脊椎の一部の先天性欠損症のリスクを下げるために、妊娠を計画、あるいは妊娠可能な方は、毎日400~800マイクログラム(400~800mcgまたは0.4~0.8mg)の葉酸を摂取してください。すべての女性が毎日葉酸を必要としています。あなたの葉酸の必要性について医師に相談してください。医師によっては、より多くの葉酸を含む妊婦用ビタミンを処方しています。

2. 喫煙や飲酒はやめましょう。

3. 持病がある場合は、それがコントロールされていることを確認してください。

妊娠に影響を与えたり、影響を受ける可能性のある疾患には、喘息、糖尿病、口腔内の健康状態、肥満、てんかんなどがあります。

4. 使用している市販薬や処方薬については、医師に相談してください。これらには、栄養補助食品またはハーブサプリメントが含まれます。予防接種は必ず受けて下さい。

5. 職場や家庭で感染の原因となるような有毒物質や材料との接触を避けてください。化学物質や猫やネズミの糞便には近づかないでください。

◆妊娠する前に医師に相談してください。

プレコンセプションケアは、妊娠の確立、健康な妊娠期間、健康な赤ちゃんを産む確率を高めることができます。あなたの性活動が活発であるならプレコンセプションヘルスについて主治医に相談してください。妊娠前のケアは、妊娠する少なくとも3か月前に開始する必要があります。

しかし、妊娠に備えて体を整えるのにもっと時間が必要な女性もいます。

パートナーの健康についても話し合うようにしてください。

下記のことについて医師に相談してください。

・家族計画と避妊。

・葉酸を摂る。

・パップテスト(子宮頸がん細胞診断)やHIVを含む性感染症(STI)の検査など、必要なワクチンや検診を受けてください。

・糖尿病、高血圧、甲状腺疾患、肥満、うつ病、摂食障害、喘息などの健康問題の管理。妊娠があなたの健康上の問題にどのように影響するか、または影響を受ける可能性があるかを調べてください。

・糖尿病、高血圧、甲状腺疾患、肥満、うつ病、摂食障害、喘息などの健康問題を管理しましょう。妊娠が健康問題にどのような影響を与えるか、あるいは影響を受けるかについて調べることができます。

・市販薬、ハーブ、処方薬、サプリメントを含む、あなたが使用している薬のこと。

・健康的な体重を保つ、健康的な食べ物を選ぶ、体を動かす、口腔内(歯と歯茎)のケアをする、ストレスを減らす、禁煙する、アルコールを控えるなど、健康全般を改善します。

・病に罹患しないようにします。

・あなたやあなたの赤ちゃんに害を及ぼす可能性のある職場や家庭での危険性を排除します。

・あなたやパートナーの家系のある健康問題があればチェックします。

・早産を含む過去の妊娠で経験した問題を明らかにします。

・家庭内暴力やサポート不足など、健康に影響を与える可能性のある家族に関する問題をあきらかに。

忘れないように話す内容は事前にポイントをまとめておきましょう。

診察時に時間が足りなくなった場合は、その後フォロアップのため再訪し確認しましょう。

◆妊娠の準備におけるパートナーの役割

あなたのパートナーも、妊娠の準備としてあらゆる面であなたをサポートすることができます。

・妊娠の確認はふたり一緒に行う。パートナーと共に妊娠を意図している場合、女性は早期の妊婦検診を受け、喫煙や飲酒などの危険な行動を避けることができます。

・性感染症(STI)の検査と治療は、感染症がパートナーの女性に感染しないようにするのに役立ちます。

・パートナーは、アルコール制限し、喫煙や違法薬物の使用をやめ、健康的な食品を選択し、ストレスを軽減することで、自身の生殖機能と健康増進に繋がります。研究によれば、飲酒、喫煙、薬物使用の多い男性は、精子に問題があることがわかっています。これらが原因となり、妊娠に影響をもたらすかもしれません。パートナーが喫煙をやめない場合は、受動喫煙の有害な影響を避けるために、あなたの周りで喫煙しないように頼んでください。

・パートナーはまた、彼自身の健康、彼の家族の健康歴、そして彼が使用する薬について彼自身も医者に相談するべきです。

・仕事の上で、化学物質や有害物質を扱う人々は、女性がそれらにさらさないように注意します。例えば、肥料や農薬を扱う人は、女性に近づく前に汚染された服を着替える必要があります。尚衣服は別々に洗う必要があります。

◆遺伝カウンセリング

赤ちゃんが生まれる遺伝子は、次のように赤ちゃんの健康に影響を与える可能性があります。

・単一遺伝子障害は、単一遺伝子の問題によって引き起こされます。遺伝子には、体の細胞が機能するために必要な情報が含まれています。単一遺伝子障害は家族で発生します。単一遺伝子障害の例は、嚢胞性線維症および鎌状赤血球貧血です。

・染色体異常は、染色体の全部または一部が欠落しているか余分にある場合、または1つまたは複数の染色体の構造が正常でない場合に発生します。染色体は遺伝子が位置する構造です。全染色体が関与するほとんどの染色体異常は、家族では発生しません。

妊娠する前に、あなたとあなたのパートナーの家族の健康歴について医師に相談してください。この情報は、医師があなたが持っている可能性のある遺伝的リスクを見つけるのに役立ちます。

あなたの遺伝的危険因子がある可能性があれば医師は遺伝専門医からカウンセリングを受けることをすすめるかもしれません。理由としては以下のとおりです。

・遺伝的状態、先天性欠損症、染色体異常、または癌の家族歴

・2度以上の妊娠喪失、死産、または赤ちゃんが死亡した場合

・遺伝性疾患、先天性欠損症、または知的障害であることが判明しているお子様の場合

・35歳の妊娠中あるいは、妊娠を計画している女性

・遺伝的状態があることを示唆する検査結果がある場合

・民族的背景により、遺伝性疾患を発症した場合、あるいは遺伝するリスクが高い場合

・血縁関係があってもなおかつ一緒に子供を持ちたいと考えている方

遺伝専門医のカウンセリングにより、遺伝的リスクについて話し合ったり、遺伝的疾患の診断を行います。時には夫婦が遺伝子検査を受けることを選択し、検査によりカップルが遺伝性疾患を発症または受け継ぐ可能性を知るのに役立ちます。遺伝専門医は、遺伝子検査が彼らにとって正しい選択であるかどうかを決定するのを手助けします。

※日本における遺伝カウンセリングについて

遺伝カウセリングは、遺伝的病気や悩みに対して遺伝医療の専門家として臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラーなどを抱えているクリニックで相談できます。

ご自身の遺伝性の病気が子供に引き継がれることを心配されたり、パートナー側の家族も含め、遺伝における情報の提供や社会的心理的な支援など多岐にわたります。

医療における遺伝的検査、診断に関するガイドライン
https://jams.med.or.jp/guideline/genetics-diagnosis.pdf

遺伝専門医のいるクリニック
https://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/PUB/iden/iden.html


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