イソフラボンは妊娠に良いの悪いの?

沢山のイソフラボンについての情報があります。「妊活 豆乳 よい」、「豆乳 妊活 悪い」「大豆イソフラボン 妊娠 希望」とか、サイトには沢山のイソフラボンと妊活のキーワード検索がされており、期待と不安、是非の情報が飛び交っています。

プレプレママネットは「どの情報を信じたらわからない」といった声から論文などを読み、科学的根拠に基づいたイソフラボンの妊娠への有効性を調べました。噂話よりエビデンスです。

イソフラボンは大豆胚芽に多く含まれるポリフェノールの仲間です。豆一粒に含まれる全体重量の0.2から0.4パーセントしか摂れない稀少な成分。化学構造が女性ホルモンと似た作用をするので植物性エストロゲンと言われます。

カラダへの吸収が良いアグリコン型イソフラボンは子宮内膜における妊娠・着床に不可欠な女性ホルモン(エストロゲン)の分泌や調整作用があることが確認されています。

子供が生まれるまでには、果てしないプロセスがあります。1.排卵 2.受精 3.着床 4.妊娠の維持 5.出産 

長い旅です。その中で、良く聞くのが「妊娠したけどうまく着床しなかった」受精から着床までの妊娠初期には赤ちゃんの成長や発達にとても大事な時期です。

通常排卵後は黄体ホルモンの影響で血流が良くなり子宮内膜が厚くなり、受精卵のためにふっくら着床に適した環境の準備が整います。受精卵は細胞分裂をしながら卵管から子宮に移動し、子宮内膜で着床します。しかし受精から着床までの間で止まってしまう胚もあり、着床に至らないこともあります。着床がうまく行われるのには、細胞から分泌されるLIFという子宮内膜腺によって産生分泌されるタンパク質のひとつが大切とされています。LIFは着床に必要な因子でそれを欠いた場合、着床不全が起こるとネイチャーの記事に書いてありました。

※LIFとはLeukemia Inhibitory Factorの略で着床に必要不可欠な白血病抑制因子。LIF遺伝子を欠く場合、着床に失敗することが分かっています。

出典元※英科学誌ネイチャー
Stewart CL, Kaspar P, Brunet LJ, Bhatt H, Gadi I, Köntgen F, Abbondanzo SJ. (1992). Blastocyst implantation depends on maternal expression of leukaemia inhibitory factor. Nature. 3;359(6390):76-9

着床は女性の体内で行われるので、子宮内環境がとても大切です。

そういった中、アグリコン型イソフラボンには着床に必要なタンパク質の分泌を促進する効果があることがわかりました。

イソフラボンはヒト子宮内膜上皮細胞の IL-6 シグナル伝達物質グリコプロテイン 130 の mRNA 発現を増加する
Isoflavone increases the mRNA expression levels of IL-6 signal transducer glycoprotein 130 in human endometrial glandular cell.
出典元:ニチモウバイオティックス株式会社

研究論文は2017年「Clin. Exp. Obstet. Gynecol.第 4 号」に全文掲載されています。

麹菌発酵させて生まれたアグリコンイソフラボンが着床を手助けするのか、今後まだまだ調べていきたいと思います。奥深い発酵の世界。2006年10月に日本醸造学会大会で麹菌(アスペルギルス・オリーゼ)が国菌に認定されていますが麹菌は日本の伝統的発酵食品には欠かせません。また腸内環境と発酵食品の関係など今後調査して投稿する予定です。


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